世の中、ドンドン便利になって何でもコンパクトに、しかも1つの製品で複数の機能が内臓されたりするのが当たり前になってきています。
その最たる例がスマートフォンで、もともとは電話だったものに、メール機能、カメラ機能、インターネット接続機能が付き、さらにアプリにLINEに動画に音楽プレイヤーとしての機能まで。
もうスマホはケータイの域をはるかに超えてミニパソコンって感じです。
まさに、それさえあれば何でもできちゃうような「オール・イン・ワン」ですね。
でも、それさえあれば何でもできちゃう反面で、それが無くなってしまうと何にもできなくなってしまう危険性も含んでいるとも言えます。
時代や機能の進歩は素晴らしいのですが、タイトルにもある通り僕は単機能商品、つまり1つの機能しか付いていないアイテムのほうが好きだなぁと感じています。
パタパタ時計グリーン |
アナログ時計 |
乾湿計 |
パタパタ時計レッド |
単機能商品で自分に必要なモノだけを持つと、それぞれに愛着が沸くように思います。
また機能が限定的な分、シンプルな構造になることが多いようで壊れにくく長く使い続けることができます。
電話はガラケー、ネットはパソコン、写真はデジカメ、音楽はウォークマン、計算は電卓、時間は時計…って感じですね。
その他の家電なんかも多機能より単機能のほうが断然すきです。
特に単機能の質実剛健さを体現しているのが「ヘンリーくん」です。
1981年5月30日に誕生した彼は掃除機なんですが、「オン・オフ」ボタンしか付いてなく、オンにすればゴミを吸うというだけの、潔いまでの単機能です。
「オン・オフ」スイッチのみ! |
日本の掃除機にあるような畳モードとか絨毯モードは一切なく、ハウスダストセンサーみたいなものも全くありません。
吸うか吸わないか、それだけです。
吸い込んだゴミやホコリは昔ながらの紙パック(専用)に集められます。
これも手動で捨てたり付け替えたりしなくちゃいけません。
電源コードも手動でクルクル巻きます |
かわいらしい顔付ですが、もともとは「業務用」掃除機なので、その吸引力は相当なモノです。
メッチャ吸ってくれますよ。
確かハタチぐらいの頃にバイトして買ったと思うので、もう軽く15年選手です。
頑丈で長持ち、長く付き合える相棒ですね。
そこでオススメなのが、フロアモップみたいなのでチリやホコリを集めてきて、それをヘンリーくんに吸い込んでもらうという方法です。
これなら軽々と掃除できますし、ヘンリーくんも定位置に鎮座しているのでキズにもなりにくいですよ!
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掃除機に限らず日本の電化製品の多機能性は「ちょっとやり過ぎ感」さえありますね。
競合他社と差別化するには細やかな新機能をプラスしてきたということだと思います。
サウスパーク(アニメ)でも多機能すぎる日本製品が揶揄されたりするのですが「そんなに要らんよ!」と思っている人も実は多いのかもしれませんねぇ…。
シンプルに、自分の持ち場で、懸命に自分の仕事をする。
僕はそんな単機能商品が大好きです。