フロアDJっていうんでしょうか、クラブDJっていうんでしょうか。
とにかく、レコードやCDの音源を選んだりスクラッチを入れたり曲を繋いだりしながら観客を楽しませるDJ(ディスク・ジョッキー)の人、いますよね。
先日たまたま知る機会があったのですが、DJはパーリーピーポーがワッショイワッショイするための「盛り上がる音楽」だけを選んでいるわけではないらしいんです。
そこには割と緻密な計算と、与えられた時間を有効活用するテクニックが秘められているようで、こりゃスゲーなと思ったので紹介します。
もし仮に、DJが流行りのアゲアゲ(もう表現が古い)な曲ばかりを選んだら…どうなると思います?
僕は「そら大いに盛り上がるやろ!」と思ったのですが、そうじゃないみたいです。
お客さんというか会場全体が温まっていない状態なのに、1曲目から急にアゲアゲミュージックを流しても上手くいかないとのこと。
流行りの大人気パーリーソングだとしても、最初からそれを流すだけではお客さんが置き去り状態になっちゃってフロア全体の一体感・爆アゲ感には至らないみたいなんですよね。
そこでDJの方々は、ジワジワと会場を温めつつ、終盤のワッショイタイムに向けて絶妙な選曲をしていくそうです。
前半は曲のテンポが少し遅めだったり、音数が少なかったり、ややマイナーな曲、昔の曲などなど。その辺はDJのセンスと戦略ですかね。
そういう入念な下準備を経て、最終的にはパーリーピーポーが踊り狂うように持っていく、と。こりゃ職人芸ですよ!
徐々にアゲていって、熱狂的にスパークして、最後はクールダウン的な選曲で終わることも多いそうです。
ただ単に盛り上がる曲だけ選んでたらいいってわけではないんですね。
これには心拍数が大きく影響していると思います。
心臓の拍動ですね。
通常時はたいてい1分間に60回前後なのですが、運動すると当然ですが速くなります。
この心臓のドキドキするリズムと、流れてくる音楽のリズムが、近いほど人間は心地よく感じるんだそうです。
僕自身も経験があるんですが、ランニングしているときに聞く音楽で最高に気持ち良いのはperfumeさんの曲なんですよね。
走っているときの心拍数とperfumeさんのBPMが近いんでしょうねぇ。
ホントにそうなのか調べてみました。
「perfume BPM」で検索してみると、曲ごとにBPM数を書き出してくれているブログがありましたのでリンクを貼っておきます(メッチャ詳しいです)。
・Perfumeって何? BPM 更新
さらに年齢ごとの運動時心拍数の目安がコレです。
おお!やはりperfumeさんのBPMと70%強度の運動時心拍数が130前後でほぼ一致しますね。
だからランニング中のチョコレイト・ディスコが気持ちいいというわけかー!
面白いです。
一般論として、若い人ほどスピード感のある音楽を好み、老齢者ほどゆったりとした音楽を好む傾向があるのも心拍数の影響だと思います。
DJプレイに限らず、お笑いや落語、ボクシングやプロレス、映画やドラマ、何にしても序盤からジワジワと温めて後半にドカンとやるのは徐々に心拍数を高めていくためですかね。
クラブで飛んだり跳ねたりしながら楽しむパーリーピーポーの心拍数に合わせてDJは選曲しているという話キッカケで、アレコレ調べたり考えたりしたよという話でした。
なんでもウォーミングアップって大切ですね。